
ホーム > クリニック経営情報 > 新規開業医の悲しい物語 > 第43話

早いもので、もう8月になった。とうとう、開業は来月だ!
最初は、佐川氏に任せ切りで、自分では全く何もせず考えもしなかったが、吉田先輩に再会し、「自分の開業に責任を持つ!」という当たり前の決意をしてからは、何をするにしても自分の考えを述べるようになっていた。
まだまだ、嫌な顔をされたり、機嫌を悪くされたりはするが、自分自身の成長を感じる。
そんな折、税理士事務所の担当である吉村氏(仮名)から連絡があった。
「先生、明日、保健所に同行して頂けないでしょうか?待ち合わせは、朝の9時少し前に○○駅の西出口で…」
相変わらず、声が小さい!温厚な私でもイライラする。
「何のためですか?全てお任せしているはずじゃ…?」
「ええ、確かにそうなんですが、その後、社会保険事務局にも行きますので、先生がおられないとダメなのです」
だから…、何故、前日に言うかなあ…?
本当に私本人が行かなければいけないのかどうかは分からない。しかし、本来は自分でやらなければいけないことだったし、吉村氏に任せ切るのも不安だ。
また、一度、これから何かとお世話になる役所関係も見ておいた方がいいだろう…。
「分りました。それではご一緒します」