
ホーム > クリニック経営情報 > 新規開業医の悲しい物語 > 第37話

「先生、スタッフの募集かけときましたから!面接は何月何日で…」
相変わらず手回しがいいと言うのか何というのか…、私は時給も知らなければ何人雇うかも知らない。
この間、吉田先輩と会って以来、“自分の開業には自分で責任を持つ”と心に誓った。
とりあえず、全てを把握しなければいけない!と意気込んでいたので早速聞いてみた。
「佐川さん、何故、私に一言相談してくれないんですか?」
「先生、当初、私に何と仰いましたか?“全てお任せします!”と仰いましたよね?何が気に食わないのですか?」
出た!明らかに心証を害している。しかし、ここまでは想定の範囲内。
「いや…、確かにお任せしますとは申上げましたが、やはり、自分の開業なので全てを把握したいと思って…。」
「という事は、先生、私の仕事を信用していないということですか?」
「そういう訳ではありませんが、院長となる私が知らない方がおかしいでしょう!」
ついつい語気を荒げてしまった。
「そうですか、よく分かりました。これからはそうさせてもらいます。」
う~ん、どうやら怒らせてしまったらしい。
しかし、毅然とした態度を取ったことで、自分の中で何かが弾けた!