
ホーム > クリニック経営情報 > 新規開業医の悲しい物語 > 第36話

「今、どの段階なんだ?」
「そうですね、内装がそろそろ終わる頃ですね。これからスタッフ募集をするところです。」
「内装の費用はどれぐらいかかった?」
確か…、1,500万ぐらいだったかと…。」
「そうか。最初は、“坪単価○○円でやらせてもらいます!”と安い金額を提示して、工事が始まってから、変更・変更を言ってきて、追加工事云々で坪単価を上げる業者もいるらしいから気をつけないとな。」
ほ~、そんな業者もいるのか。全然知らなかった…。すごいなあ…。
これは前回と逆パターンで、最初に安い値段でアプローチし、結果的に目標金額まで吊り上げていく方法らしい。
誤解を招いてはいけないので付け加えるが、世の中には本当に良心的な業者さんも多くいるので一概に全ての業者を疑ってはいけない。しかし、「悪徳業者」と呼ばれる業者が存在することも確かだ。
「ただ、素人の俺らでは分からん部分が多いからな。」
「先輩、医療器械はどうですか?」
「うん…、俺はとりあえず提示された金額でそのまま契約したが、後からインターネット何かで調べると、結構、自分で買った値段より安いのも多々あったなあ…。」
そうなのか…。ま、これも冷静に考えれば当たり前なんだが…。
「しかし、結構安くなってませんでしたか?」
「確かに、最初、見積もりを見た時、俺も“安っ!”と思ってしまったが、定価に惑わされたところもあるよな。で、よくよく見れば定価そのものが破格のモノも多かったし、調べて見ると安いと思っていた値段より、もっと安かったりしてたから、最近はメーカーに直接問合せたりしてるよ。」
そして、先輩からアドバイスがあった。
「こないだ、大川君が来た時、“自分ではほとんど何もしなかったから高くついた”と言ったよな?」
そうだった。その時は舞い上がっていたので、さほど気にかけなかったが…。
「だから、佐川氏に全て任せるのもいいが、自分で調べたり、内容を把握したりすることが大切なんだとも言ったよな?忙しい中、厳密にやろうとすると難しいけどな。」
そんな事仰ってましたっけ?自分が聞いてなかっただけか?
いずれにしろ、今日は来て良かった。