
ホーム > クリニック経営情報 > 新規開業医の悲しい物語 > 第22話

世間に疎い自分でも、「明日から開業します!」と言って即日「開業」出来るとは、さすがに思っていなくて、何かしらの届出が必要だろうと前々から思っていた。
ただ、どこに、何を、いつまでに提出しなければいけないのか…、さっぱり分からない。
佐川氏の仕事の進め方からすると、突然、「先生、この書類をいつまでにお願いします!」と言って、膨大な量の書類を渡されかねない。それだけは避けないと…。
「佐川さん、あの…、開業するということを、どこかに何か届出しないといけないんですよね?」
機嫌を損ねないように丁寧に聞いてみた。
この、“機嫌を損ねないように”という姿勢が板についてきた自分が悲しい…。
「先生、そんなこと、当然こちらがやりますので心配しないで下さい。」
そうか、聞いておいて良かった。
佐川氏が更に続ける。
「こちらと言いましても、私がやるのではなく、税理士事務所の方にお願いしようと思っています。前にも申上げたかも知れませんが、私の仕事は先生が開業されるまでで、その後は税理士事務所が先生のサポートをします。そろそろご紹介しましょうか?」
そろそろと言われても…、どのタイミングで紹介してもらうのが良いのか分からないから、答えはひとつ。
「宜しくお願いします。」