AMCP

賢者TV
アジア最大級の社長動画サイト「賢者.tv」に放映されました!
(2009年8月~2010年7月)

書籍掲載情報

クリニック経営の方はこちら

AMCP倶楽部

クリニック経営情報

お問い合わせ

ホーム > クリニック経営情報 > 新規開業医の悲しい物語 > 第17話

新規開業医の悲しい物語

第17話お前、大丈夫か?:後編

普通なら、自分が開業する周辺のことは非常に気になるはずだが、「1日80人は確実!」という太鼓判をもらっているせいか、何となく安心してしまっている。

親父からすれば、信じられないのだろう。

何回も言うように、自分の腕に自信があった。評判が評判を呼び、大した広告を出さなくても患者は増えると思っていた。だから、正直な話、競争相手がどうのこうのという話題は興味が無かった。
それに、今の病院でも「いい人」という人格者で通っているので、スタッフを扱うのにも自信があったし、患者受けも今の病院では良い方だ。

何をそこまで心配することがあるんだろう…?

ま、親父がそこまで言うのなら、一度歩いてみるか…。

以前、佐川氏からもらった「診療圏調査結果」を片手に、当直明けの時間を利用して歩いてみた。

「意外と人が少ないなあ…。」

最初の実感だ。通勤・通学以外の時間帯だったせいもあるが、駅に併設されたショッピングセンターも思いの他、人が少ない。駅周辺から少し外れると、古い住宅街になっていて、お年寄りが多そうだ。しかし、ウチのビルに歩いて来てもらうには少し距離がある。

親父が言うとおり、クリニックは非常に多い。それぞれの地域に早くから根ざしているであろう少し古いクリニックは溢れるほどではないが患者さんが多い。逆に、新し目の、駅商店街の中にあるクリニックは閑古鳥が鳴いている。
なるほど、新しくクリニックが出来たからといって、わざわざ変更しないということか。

そうなると、自分が開業したからといって、患者が来てくれるという保証は全く無い。評判も何もあったものじゃない。

改めて、「診療圏調査結果」を読んでみたら、駅の乗降者数が書いてあったが、確かにひとつの参考になるものではあるが、日中のこの人の少なさ、つまり、みんながこの駅から出て行ってしまうと全く無意味なデータなのではないだろうか?
また、競合医院の数も書いてあったが、それぞれの医院がどのような特徴・サービスをしているのかどうかについては全く言及していない。流行っているのかどうかも書いていない。さらにヒドイのは、競合医院として書いてある1つの医院は、昨年「廃院」になっていた。

もっと言うと、診療圏としてコンパスで「円」が書いてあったが、ウチのビルの南方は「マンション予定地」やら「駐車場」やらが多く、人がいない…。池もある。これらを省いて見ると、ウチの診療圏は狭すぎる…。

この調査結果は信用出来るの…?お前、大丈夫か?と思わず自分に言ってしまった…。

ページの先頭へ